昔の「福利厚生」が今は「経営目的」達成の「仕掛け」役
組織内にメリハリと緊張感を生む社内行事&セレモニーの考え方と運営法
 


■経営で大切なこと

1. 「目的」と「手段」の明確化

 世界経済は変化が激しく、まさに嵐の中。これに連動して、日本経済も経営環境も激変しています。企業の“セレモニー”“社内行事”もそれに伴い、一昔前とは大分様変わりしてきました。激しい経営環境の変化に対応するために、トップは企業経営の舵取りの羅針盤となる「経営方針」を打ち出すわけですが、経営方針から降りてきた、それぞれの「目標」達成をする際、忘れてはならないのが、「目的」と「手段」の明確化です。目標を達成するための「手段」が、特に、何のための行動かを見失い、「手段」自体が「目的」となってしまうことが、しばしば起こります。常にこの点を確認しておかないと、羅針盤が狂い、それでなくても今、多くの企業は嵐の中を進んでいますので、他船に当てられたり、自船が他船と衝突したりして、すぐにも難破する恐れがあります。
 そして、この「目的と手段」の間に「プロセス」あり。仕掛け、手順、段取りなどのプロセスの善し悪しで、成果が決まるのです。プロセスが「良い」ということは、周知徹底された経営方針に沿って、全従業員のベクトルがピタリと合う状態になり、経営の目的が達成される、ということです。


2. 経営の概念

 ここで、少し、経営についての用語を整理しておきましょう。以下は、すべて私見です。「事業」とは、「ある目的を持って起こした仕事」をいいます。ここには、社会福祉事業やNPO等の非営利事業機関、そして株式会社などの営利機関も入ります。「企業」とは、皆さんご存知のように「営利を追求する事業」です。この「企業」の目的を果たすために、適切な経営資源、すなわち、ヒト・モノ・カネ・情報などを取り揃えて運用することが、「経営=マネジメント」です。この経営の羅針盤が、各企業の「経営理念」に基づく「経営方針」です。経営資源を最も効果的に活用することが、「管理=オペレーション」であり、その取り決めを「仕組み」といいます。その「仕組み」が円滑に機能するための社内外への様々な取り決めの中で規則的性格を有するものが、「制度」です。先ほどの「企業目的・目標」を達成するために、あることを準備・用意または企画し、そのことを触発することで成功に導くこと。またはその企画などのことを、「仕掛け」といいます。そして、その目的に達するまでの作業または執務の方法を定めることを「段取り」といいます。そして、この「段取り」の順番を決めたものが「手順」です。



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